長岡市摂田屋にある、100年以上続くパン店「旭屋」にお邪魔してきました。 変わらぬ製法、看板商品など、 長い年月を経て今なお親しまれている秘密に迫ります!
お店の前に立つのは、旭屋を営む高橋さんご夫妻。ご主人の正文さんのおじいさんの代から始まった旭屋は、もともと違うお店だったんだとか。
「もともとは和菓子店だったんだけど、戦後からパン作りも始めたんだわ。今も和菓子は売っているし、あんこなんかはパンにも使っているよ」と正文さん。旭屋が創業したのは、なんと大正元年!106年に続けていくなかで、少しずつ業態が変わっていったといいます。旭屋がある摂田屋は、酒蔵や醤油やみその醸造元が集まる発酵の街。パン作りには、店舗近くにある酒蔵「吉乃川」の酵母を使用し続けています。この街ならではの素材ですね。
さて、旭屋といえばやっぱり『コッペパン』(130 円〜)!メニューは『イチゴジャム』『あんバター』など約10種類が揃い、2種類を組み合わせた『ミックス』もあります。
注文の都度クリームを塗るという、人情味ある温かい接客もずっと続けられてきました。
お客さん「あんクリーム1つと、ジャムバターのミックス2つね」
高橋さん「はいよ~」
と注文が交わされる光景は、現代ではレアなワンシーンです。それでも、地元の若い世代のお客さんも多いというのだから、いかに愛されているのかがうかがえますね。
その人気のコッペパンは、ふんわりやわらかな食感とシンプルな味わいで、どのクリームとも相性抜群「ゆっくり発酵させてるから風味もいいんだ」と高橋さんはにっこり。
パンはスタンダードなコッペパンと、ほのかに甘味を感じる菓子パン生地の2タイプがあります。同じクリームでもパンが変われば、味わいも変わります。食べ比べも楽しんでみてください!
Information
旭屋
あさひや
- 住所
- 長岡市摂田屋町4-7-31
- 電話番号
- 0258-32-0981
- 営業時間
- 7:00~19:00(11~3月は7:30~18:30)
- 休み
- 日曜、祝日定休
- 駐車場
- 3台