新潟駅万代口からほど近い場所に、ひっそりと建つ「欧風カレー食堂 jizi」。
いろんな世代から愛される欧風カレー専門店で、店主の岡崎さんが約10年前にこの地にオープンしました。
実は岡崎さん、このお店を開く前は東京でカレーの移動販売を行っていたんだとか。
昔のお話をちょこっと聞いてみました!
「今、こんなバリバリのカレー屋をやってますけど、35歳までカレーとは程遠い仕事をしていたんです」
おおう。冒頭からびっくりな話がでました。
「35歳まで宝石の商社で営業マンをしてましてね、自分ひとりでできる仕事をなにか始めたかったんです。いろいろ考えた結果、自分の好きなカレーにしました。いろんあお店を食べ歩きつつ、自己流で欧風やインドのカレーを作ってみたら、欧風がどうも上手くできなくて…。欧風カレーの専門店で約1年間働いて勉強しました」
そして、40歳を前に独立したそう。しかし、店を構えるなら新潟で・・・と思っていた岡崎さんは、自分のカレーが世間に通用するのかを試すべく、まずはキッチンカーを購入し東京で移動販売を始めました。
「初めはお客さんも少なかったですが、少しづつ常連さんもできてきて、それなりに好調でしたね。最後の方では予約分でほぼ売り切れる日も少なくありませんでした。そこでいい感触がつかめたので、新潟に戻って今の店を始めたんです」
移動販売の頃から続くjiziの欧風カレーは、食べるとまず甘みを感じ、そのあとに奥深いコクとスパイスの風味を感じます。
なかなか他店では感じられないこの味わいはどうやって造り出されているのでしょうか。
「甘みはボイルした玉ネギですね。飴色になるまでじっくり火を通します。そして、このコクとまろやかさは生クリームとバターです」
そして味もさることながら、その舌ざわりにも注目してみてください。
「舌ざわりの良さには特に気をつけています。少しの差で雑味を感じるようになってしまうんですよ。炒めた小麦粉をキレイに溶かし、ちょうどいいトロみにもっていくには火加減が重要です。火を通しすぎたりたりたかったりするとサラサラと水っぽくなってしまいます」
甘み、まろやかさ、舌ざわり。
この3拍子が揃うことで、このおいしさが出るのです。
食べるときも、舌ざわりを楽しむためにライスにカレーを全てかけるのではなく、少しづつ乗せて食べるのがおすすめなんだとか。
人気のメニューを教えて貰いました。
「人気は『チキンカレー』ですね。東京時代から続くメニューです。カレーに甘みがあるので、チキンはオリーブオイルでパリッと焼いて、香ばしさを出しました。カレーとチキンがお互いにおいしさを引き立ててくれていますよ」。
シンプルにこのまま食べるのもいいけど、揚げナスやチーズなどのトッピング(有料)もあるので、ぜひ好みに合わせてカスタムしてみてください。
Information
欧風カレー食堂 jizi ジジ
- 住所
- 新潟市中央区南万代町13-2-3 ラ・プラージュ1F
- 電話番号
- 025-241-1989
- 営業時間
- 11:30~14:30/17:30~20:30
- 休み
- 月曜(ほか火曜不定休あり)
- 席数
- 13席
- 駐車場
- 2台