2017年秋に三条市にオープンしたPatisserie ROOTS(パティスリールーツ)。
水色と白のカラーリングが印象的な、かわいらしいお店です。
このお店を奥様・真由美さんと一緒に営むのが、オーナーシェフの更科賢祐さん。
実は更科さん、燕市の老舗菓子店の4代目。
大学在学中に洋菓子の魅力に目覚め、横浜のフランス菓子店、ケーキ店での修行を経て地元に戻り、その後独立して自らの店を開きました。
ショーケースには華やかなケーキが並んでいますが、「実はケースの中身より、上に置いてある焼菓子の種類を増やしたいんです」と更科さん。
更科さんが「一番好き」と話す焼菓子が、写真右手前の『ファーブルトン』(237円)。
もっちりとしたクレープ生地にブランデー漬けのプラムを合わせた、バターの香り豊かなフランス・ブルターニュ地方の伝統菓子です。
「焼きたては表面カリッ、中もっちりで最高なんですよ!」と更科さん。
横浜での修業時代に焼菓子のおいしさに開眼し、以来その虜になったのだそう。
「焼菓子は、材料はシンプルでも、分量や製法の少しの違いでまったく違うものができるんです。オーブンに入れたら修正がきかないところも好きです。タイマーをかけず、焼き色を見ながら仕上げています」。
一見地味なためか、焼菓子は開店当初はあまり人気がなかったそうですが、「自分がおいしいと思うものを作ることを大事にしたい」と提供を続け、着実にファンを増やしています。
ちなみに『カヌレ』(270円)、『クロワッサン』(194円)も更科さんの自信作。
ぜひ味わってほしいです!
厨房にはお店のロゴが入った包丁が!
開店祝いに地元企業の方からいただいたものだそうです。
「地元産の食材や道具でお菓子を作れることを誇りに思います」と更科さん。
自らが生まれ育った燕三条が大好きと語ります。
その「燕三条愛」の象徴のひとつがこの『燕三条クッキー』。
右は「鎚起銅器」(鎚目をチョコチップで表現!)。
ほか、スプーンやフォーク、包丁、和釘(!)モチーフのクッキーもあり、燕三条みやげに大人気だそうです。
また今後、燕産の小麦粉を使ったお菓子を作る予定もあるとか!
更科さんは熱烈な地元愛を胸に、自らの菓子道を突き進みます。
Information
Pâtisserie ROOTS(パティスリールーツ)
- 住所
- 三条市須頃1-31
- 電話番号
- 0256-47-1075
- 営業時間
- 10:00~19:00
- 休み
- 火曜(ほか不定休あり)
- 駐車場
- 4台
- リンク
- Patisserie ROOTS Facebookページ