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公演間近!『Noism2定期公演vol.17』公開リハーサル&囲み取材に行ってきました

  • 情報掲載日:2026.02.28
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

りゅーとぴあ専属舞踊団Noism Company Niigataの研修生カンパニー、Noism2による17回目の定期公演が、まもなく3月6日(金)から開催されます。
今回は「振付家育成プロジェクト」としてNoism1所属の舞踊家、中尾洸太、坪田光、樋浦瞳が振付を担当した3つのデュエット作品が上演されるということでも話題です。

先日3人にインタビューし、内容についてお話をうかがいましたが(記事はこちらからご覧ください)、その作品世界を垣間見られるまたとない機会!! ということで、公演を前に行なわれた公開リハーサルと囲み取材にお邪魔してきました。

会場に入ると、平尾玲さん、大﨑健太郎さんの男女ペアが振りの確認をしていました。
リハーサル最初は、坪田光新作『Island』から。
イスに座り、ふたりをじっと見つめる坪田さん。
いつもの柔和な笑顔とは違うきりっと引き締まった表情から、公演にかける真剣な思いが感じられます。

曲が始まり、リハーサルがスタート。

武満徹『風の馬』から始まる、使われている楽器もテンポも雰囲気も異なる4曲が使われた作品。
ゆったりとした動きから始まったかと思えば、激しいデュオが展開され、最後には静かに終わっていく、どこか物語性を感じさせるような作品でした。

通した後には坪田さんによる指導タイム。
近い距離で、穏やかな声で語りかけるように指導されていたのが印象的でした。

続いて樋浦瞳新作『A Mosaic of Moments』のリハーサル。

舞台には四位初音さんと鈴木彩水さん。
体を絡め合い、組み合うような、「ふたりでひとつ」という対になるような動きなどが展開され、見ていて単純におもしろかったです。

こちらは全体ではなく一部の公開でしたが、プリミティブな雰囲気の動きに電子音を取り入れた音楽が合わさり、不思議とスタイリッシュな印象を受けました。

樋浦さんの指導は、実演も交えますが、言葉での説明が多く、体の動きを伝える言葉のチョイスがとてもユニークだと思いました。
よく通る声も印象的でした。

最後は中尾洸太新作『地平線のドーリア』。
能の囃子のような雰囲気のある、武満徹作曲『地平線のドーリア』にのせて展開する作品です。

出演は鈴木彩水さんと平尾玲さん。
ふたりはそれぞれ坪田・樋浦作品にも出演。
直前にリハーサルを行なっていた鈴木さんが舞台に現れるまで少し時間がかかりましたが、疲れているような表情は最初だけ、すぐに作品の世界に没入していきました。

こちらも公開は一部で、間に指導を挟むスタイルで展開されました。
中尾さんらしい、冷静で的確な指摘が印象的でした。

それぞれ約15分の公開でしたが、どれも見応えがあり、時間があっという間でした!


リハーサルの後、振付家3人と山田勇気Noism地域活動部門芸術監督への囲み取材が行われました。

右から山田勇気Noism地域活動部門芸術監督、坪田光、樋浦瞳、中尾洸太
右から山田勇気Noism地域活動部門芸術監督、坪田光、樋浦瞳、中尾洸太

まずは今回の公演でデュエットという制約を課した理由について、山田監督は
「これまで彼らにはいろんなシチュエーションで作品を創ってもらってきましたが、限られた時間のなかで必要なものを選択して作品に落とし込んでいくためには経験が必要なんですね。そういう意味も込めて、今回はふたりというすごく小さな単位で、ふたりきりの人と人が、体と体で何ができるかというところにフォーカスして、舞踊家と一緒に舞踊を創るのがいいのではないかと。それによって、振付家としての自分の立ち位置とか自分の欲望とかがよりよく見えてきて次にいかせるのではないかと考えて、今回はシンプルな形にしました」と回答。

今回は山田監督に加えて、井関佐和子Noism国際活動部門芸術監督と金森穣Noism芸術総監督の3人から逐次意見やアドバイスを受けながら創作が進められてきたとか。
「ひとり悶々と悩むより、明らかな課題が見つかってそれをどう克服していくかに取り組むことで、いいように段階を踏んでいっている気がします。作品の完成度も高くなっています」と自信をのぞかせます。

坪田光
坪田光

続いては振付家たちに「作品にこめたもの」が質問されました。

まずは坪田さん。
「デュエット作品をNoism2の舞踊家たちに振り付けるにあたって、自分のなかに“試練”というテーマが出てきたんです。試練に対してどう戦うかということを作品に込めました」。
作品に使う4曲のうち、3曲目のショパン作曲『練習曲 作品10 第4番 ハ短調』は、この“試練”という言葉にぴったりと考えて選曲したのだそう。

樋浦瞳
樋浦瞳

続いては樋浦さん。
「身体はその人が生きてきた経験や瞬間の累積です。1回呼吸するごとに身体はどんどん変わっていき、実際に細胞もどんどんなくなっていきます。死んでいきながら再生して、生まれ変わりながら生き続けているという身体の状況を作品にしました」。

中尾洸太
中尾洸太

「今回は音楽自体がテーマになっています」と中尾さん。
作品に使用する楽曲、武満徹作曲の『地平線のドーリア』を選んだ理由には、自らの生まれ育った環境があったといいます。
「武満徹は西洋のクラシカルな奏法、音楽的なバックグラウンドと、自らが生まれ育った日本の雅楽といった東洋の独自性を混ぜ合わせたり再定義したりということが問題意識としてある作曲家だと思うんです。実は僕の祖母は日本舞踊を教えていて、日本の舞踊、舞台の稽古場を横目に見ながらクラシックバレエを踊ってきたのですが、そこに問題意識を抱えながら生きる自分と武満徹に共通点、シンパシーみたいなものを感じたんです。以前からひかれる作曲家でありながらなかなか手を出せずにいましたが、なんとなくこのタイミングだなと。挑戦という意味でこの曲を選びました」。

とはいえ曲をそのまま舞踊作品化したわけではなく、
「武満徹という圧倒的な芸術家の音楽に対して、僕らーー僕とふたりの舞踊家がどう向き合うかがプロセスとしてあって、その集積のような、結果のようなものが作品になったという感じです」と説明してくれました。

山田勇気
山田勇気

3人の作品の印象を、山田監督は
「作品にその人(振付家)自身が出ているなと。その人のものの見方とか、考え方、感じ方みたいなものが、ものすごい集中力で物事に向かった時にこういう形で出力されるんだなと感じます。以前よりそれぞれの色が明確になってきたと思います」と話してくれました。

ちなみに今回は公演全体の構成を山田監督が担当。
3作品の前に『Opening』が上演されます。
「3作品それぞれでふたりやひとりによる密な空間が生まれますが、どこかで舞踊家全員で踊るという瞬間、シーンを見せたいし、やりたい。今回出演する舞踊家は4人ですが(Noism2メンバー全5人のうち沖田風子は負傷により出演なし)、メンバー全員で“これがNoism2である”というNoism2の身体性を最初に見せたいというのがオープニングの意図です。その後、作品ごとに印象の変わっていく彼らを見てもらえたら。構成自体は今いろいろ試していますが、結果シンプルになりそうです。ひとつひとつの作品を楽しんでもらう、そのために時間をちょっと作るくらいの感じになると思います」。
最初から最後まで、目が離せない公演になりそうですね!


『Noism2定期公演vol.17』は3月6日(金)〜8日(日)に開催。

現在3月6日(金)、7日(土)の14:00〜、8日(日)の公演はすでにチケット完売という状況で、販売中は7日(土)18:00〜の公演のみとなっています!

最新のチケット状況はこちらよりご確認を。

DATA

Noism2定期公演vol.17
開催期間
3月6日(金)19:00〜
3月7日(土)14:00〜/18:00〜
3月8日(日)14:00〜
会場名
りゅーとぴあ スタジオB
会場住所
新潟市中央区一番堀通町3-2
料金
全席自由(入場整理番号付) 2,500円、U25 2,000円、高校生以下 1,000円
問い合わせ先
りゅーとぴあチケット専用ダイヤル
問い合わせ先
電話番号
025-224-5521
リンク
Noism Web Site /Noism2定期公演vol.17
備考

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