7月下旬にインドで行なわれるユネスコ世界遺産委員会での世界文化遺産登録が期待されている「佐渡島(さど)の金山」。島内はもちろんですが、新潟県全体としても初の世界遺産登録に向け応援していこうという機運が高まっています。
その一環として6月22日(土)に「佐渡金銀山世界遺産登録推進県民会議」の総会が行なわれます。タイトルはちょっと長めですが(笑)、県民なら誰でも自由に参加できます。
ところで、みなさん。
「佐渡島(さど)の金山」は何がすごくて世界遺産の候補になっているのか知っていますか? 「金がたくさん採れたからでしょ?」と思っている方も多いと思います。では、ここでこっそり勉強。
西欧ではすでに機械化が進んでいた江戸時代に、世界に誇る量・質の金を人の手仕事で生産した技術や体制を今に伝える遺跡は、伝統的手工業による金生産の人類史上の最高到達点を示すものとも言え、世界に誇るべき文化遺産だということなのです。
①鎖国により海外との交流が制限されていたなか、機械に頼らない伝統的手工業で金を生産していたことがすごい!
②常に工夫・改善をしながら大規模な生産の仕組みを整え、大量かつ高品質の金(世界の約10%・最高純度 99.54%)を生産していたことがすごい!
③マンパワーだけで250年以上にもわたって金を生み出していたことがすごい! さらに、それを示す鉱山や集落の遺跡が今も残っていることが世界的に見ても稀少ですごい!
から、世界文化遺産登録の候補になっているのです。
会議当日は“「佐渡島の金山」のこれまでとこれから―地域の文化財を慈しみわが町を育もう―”と題し、新潟市歴史博物館みなとぴあ館長の坂井秀弥氏による記念講演も行なわれます。
佐渡島の金山について理解を深めるにはよい機会ですので、興味のある方はぜひ参加してみてください。申し込み締め切りは6月21日(金)です。
DATA
佐渡金銀山世界遺産登録推進県民会議 令和6年度総会
- 開催期間
- ※本イベントは終了しました。
6月22日(土)13:00~15:00 - 会場名
- 朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンター・マリンホール
- 会場住所
- 新潟市中央区万代島6-1
- 料金
- 入場無料(6月21日金までに参加申込が必要。電話025-280-5726、メールngt150030@pref.niigata.lg.jp、専用フォームのいずれかにて申し込む)
- 問い合わせ先
- 佐渡金銀山世界遺産登録推進県民会議事務局
(新潟県観光文化スポーツ部文化課世界遺産登録推進室) - 問い合わせ先
電話番号 - 025-280-5726
- 備考