北前船と呼ばれた廻船の寄港地として栄えた新潟湊には、同時代に上方からひな人形の文化が運ばれてきました。
そしてそれは街道や舟運を通じて新潟県内各地に伝播し、地元の文化と交流して新しい文化を発展させてきました。
各地で大切にされてきたひな人形たちは、北前船最大の寄港地として江戸～明治期に隆盛を極めた湊新潟に残された貴重な文化遺産です。

新潟市内のさまざまな施設や店舗に、各地で大切にされてきたひな人形が並ぶ『湊にいがた 雛人形・町めぐり』が開催されています。
平成17年から20年近く行なわれている、人気の催しです。

今年も江戸時代から現代のものまで、また代々受け継がれてきたものや、所蔵している市民から寄託を受けたものまで、さまざまな雛人形が飾られ、訪れる人たちの目を楽しませています。

会場は新潟市中央区の西大畑界隈や新潟下町、白山公園・上西堀・上古町のほか、江南区、西蒲区にまで及びます。
春の一日、心穏やかに、のんびりと「ひなめぐり」を楽しんでみてはいかが？

開催場所と展示に関する詳細は下記リンクよりご確認ください。

なお、2月23日（金）～25日（日）には、展示会場のひとつである新潟市文化財 旧小澤家住宅にて、粘土人形作家・ねんど母さんが制作したひな人形の展示販売会『ひいなのねんど～ねんど母さんの雛人形販売～』が開催されます。

旧小澤家住宅の展示とあわせて楽しんでください。

『ひいなのねんど～ねんど母さんの雛人形販売～』の詳細はリンクよりご確認ください。