4月22日(土)・23日(日)に、りゅーとぴあで『Noism2定期公演vol.14+Noism1メンバー振付公演2023』が開催されます。
Noism Company Niigataは、りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館を拠点に活動する日本初の公共劇場専属舞踊団。
プロフェッショナル選抜メンバーによるNoism0(ノイズムゼロ)、プロフェッショナルカンパニーNoism1(ノイズムワン)、研修生カンパニーNoism2(ノイズムツー)の3つの集団があります。
これまでNoism2の定期公演とNoism1メンバー振付公演は別々に開催されていましたが、今回初めて同時開催されることとなりました。
Noism1の振付家としての新しい挑戦と、研修生カンパニーの舞踊家としての挑戦という、「挑戦」という共通点のある公演です。
公演を前に行なわれた公開リハーサルに、編集部もお邪魔してきました!
リハーサルの会場は、公演が行なわれるりゅーとぴあの劇場。
ステージ上のメンバーに向けて、そして照明や音響などの舞台スタッフに向けて、Noism Company Niigataの地域活動部門芸術監督の山田勇気さんの指示が飛びます。
この日は『Noism2定期公演vol.14』の一部が公開されました。
『Noism2定期公演』は、これまでNoism総監督である金森穣氏が演出振付したNoismレパートリーからの抜粋で作品が構成されてきました。
今回は山田監督いわく「Noism2 Bach Program」と題し、過去作品のなかから作曲家・バッハによる楽曲を使用した作品のみで構成したプログラムとなっています。
まずは2009年の『ZONE ー陽炎 稲妻 水の月』より「academic」。
男女3ペアでの場面ということもあり、Noism1の男性メンバーも出演。
バイオリンの音色に合わせ、「アカデミック」のタイトル通り、バレエのテクニックを下敷きにした洗練された舞踊を展開します。
続いて、2021年上演のNoism2定期公演vol.12『Complex~旧作と新作の複合による』より。
『Complex~旧作と新作の複合による』公演は、Noismレパートリーに、金森総監督が10年ぶりにNoism2に振付した新作を加えた作品ということで話題になりました。
こちらも男女ペアの場面。
今度はNoism0が2015年に上演した『愛と精霊の家』より。
金森総監督自身が踊ったパートを、黒い衣裳に身を包んだ女性メンバーが披露します。
広い舞台上にたったひとり。
しかし、しっかりと存在感を示していました。
これまでのシックな雰囲気とは一転、舞台上がカラフルな色に包まれます。
2019年に上演された、Noism1+Noism0『森優貴/金森穣 Double Bill』公演で金森総監督が演出振付をした『シネマトダンス―3つの小品』のなかのひとつ『クロノスカイロス1』です。
ピンク色の衣裳に身を包んだメンバーが舞台を走り抜けていく疾走感が、バッハの曲と不思議にマッチしています。
映像とのコラボレーションにも注目です。
ここで公開リハーサルは終了。
もしかすると「もうちょっと磨き上げる必要があるのかな?」と感じる場面もありましたが(生意気にすみません)、本番まであと数日で、しっかり観客の期待に応えるレベルまで引き上げてくれるはず。
期待して本番を待ちたいです。
また、Noism2定期公演のNoismレパートリーは、過去のNoism作品の魅力を再発見するいい機会でもあるなぁと改めて実感しました(個人的には『クロノスカイロス1』にワクワクしました!)。
ちなみにほかには、2005年の『no・mad・ic project – 7 fragments in memory』、2011年の『OTHERLAND』公演で上演された『Phychic 3.11』、2008年の見世物小屋シリーズ第1弾『Nameless Hands ~人形の家』からのシーンが上演されます。
さらに、今回公開はされませんでしたが、『Noism1メンバー振付公演』では、Noism1の中尾洸太、坪田光、樋浦瞳、糸川祐希の4人がそれぞれ振付を担当。
Noism1のメンバー4人とNoism2メンバーが出演します。
どうぞお楽しみに!
公開リハーサル終了後、山田勇気地域活動部門芸術監督と浅海侑加Noism2リハーサル監督が参加しての囲み取材が行なわれました。
今回の公演の見どころを質問された山田監督は、
「今日見ていただいたのはNoism2の定期公演の内容。その前にNoism1メンバーによる振付公演があります。今まで別々に開催していた公演を一緒にしたのでボリュームがありますし、若手の振付家と舞踊家によるフレッシュなエネルギーにあふれた公演になると思います」
と話しました。
また浅海監督は
「Noism1振付公演に出演する舞踊家はNoism1のメンバーなのですが、本公演とは違う面が見られると思います。Noism2レパートリーの方もそれぞれの作品ごとに観られるメンバー、観られるシーンが異なるので、そこを楽しみにしていただきたいです」
と見どころを語ってくれました。
さらにNoism2定期公演を、今回バッハの音楽だけで構成した理由について山田監督は
「これまでさまざまな作品でバッハの曲が使われていましたが、それらをひとつにまとめてもいいのかなと。バッハはNoismらしいと思うんです。バッハの音楽にはシンプルな強さがあって、研修生がやるべき訓練、シンプルに体を鍛えるというところが共通しているなと。素晴らしいバッハの音楽に対して、ある意味挑戦として向き合ってやっています。(バッハの音楽だけで構成することに対して)実は最初はあまり何も考えてなかったんです。使っている作品が多いし、いいんじゃないかなと思ってやってみましたが、音楽ごとに違う表現があるし、抽象的な感情──人間的ではなく身体性にフォーカスした作品が多い。そういう難しさがあるので、(Noism2メンバーには)そこにトライしてもらいたいです」
と話してくれました。
公演は4月22日(土)・23日(日)に開催。
両日ともにチケットは現在発売中です。
チケット料金は2,000円(U25 1,000円)とかなりお手頃ですので、ぜひ気軽に足をお運びください。
また終演後には、山田勇気 地域活動部門芸術監督と浅海侑加 Noism2リハーサル監督、『Noism1メンバー振付公演』で振付を担当したNoism1の中尾洸太、坪田光、樋浦瞳、糸川祐希が登壇し、アフタートークが行なわれます。
どうぞお楽しみに!
DATA
Noism2定期公演vol.14+Noism1メンバー振付公演2023
- 開催期間
- ※本イベントは終了しました。
4月22日(土)17:00~
4月23日(日)15:00~ - 会場名
- りゅーとぴあ 劇場
- 会場住所
- 新潟市中央区一番堀通町3-2
- 料金
- 全席指定2,000円、U25 1,000円
- 問い合わせ先
- りゅーとぴあチケット専用ダイヤル
- 問い合わせ先
電話番号 - 025-224-5521
- リンク
-
Noism Web Site
- 備考