1970年代後半から90年代に女子高生を中心に爆発的な人気を博した「OSAMU GOODS(オサムグッズ)」の生みの親、原田治。
原田が亡くなってから初の全国巡回展となる『原田治 展 「かわいい」の発見』がついに新潟で開催。
5月7日(日)まで新潟県立万代島美術館で開催している原田治展に行ってきました!
本展は、イラストレーターとして活躍するきかっけとなった1970年代の雑誌『an・an』の仕事をはじめ、広告・出版・グッズなど多分野にわたる作品を紹介し、時代を越えて愛されている原田治の全貌に迫っています。
各会場の作りによって展示方法も変えているそうで、これまでで一番の広さといわれている新潟県立万代島美術館では、片側の壁だけに作品を展示し、流れるように見ることができます。
「普通の美術展では前後左右の壁に作品が飾られたレイアウトですが、今回は片側だけという珍しい展示の仕方をしています。原田治の作品全体を見ることもできますし、一つ一つをじっくりと近くで見ていただくこともできます」と展示会場のデザインを担当した五十嵐さん。
本展を担当した学芸員の濱田さんにもお話を聞きました。
「私たちがよく目にする原田治の作品だけでなく、初期の作品をはじめ、あまり知られていないものも含めて全体像に触れることにより、原田治の作品イメージの厚みが増す展示になっていると思います。個人的には、太平洋の島にあるアトリエと抽象作品を紹介している展示がお気に入りです。すごく悠々とした場所で、誰かのためではなく自分の描きたいように絵を描いて過ごしたということが、羨ましいなと思います(笑)」。
新潟開催でしか見ることができない(!?)学芸員さん注目の作品はこちら!
学芸員の濱田さんに新潟開催でしか見ることができない作品を教えてもらいました。
みんな大好きポテトチップスのキャラクターは原田治さんが描いていたのです!
ところで、このポテトチップスは見たことありますか?
各展示会場、県によってご当地のポテトチップスなど異なる袋を展示しているそう。
新潟は、『フレンチサラダ』味が置かれています。
どの会場でも同じ展示作品ですが、それぞれの開場によって、展示品の開かれているページが異なります!
というのも、そこの会場の学芸員さんが選んでいるからだそう。
「壁一面にこのノートに描かれている絵が描かれています。そのなかから、この女性の絵を選ばせていただきました。原田治は、みんながよく知る可愛らしい女の子の絵をはじめ、いろんな女性を描いています。こちらの女性のイラストも、また異なるテイストで描かれているので、その描き方にも注目していただきたいと思い選ばせていただきました」と濱田さん。
壁紙に印刷されているイラストも一点、一点に注目してみてください!
さらに、幼い頃から絵が好きで、画家になりたかったという原田が書き綴ったエッセイ集『ぼくの美術帖』で紹介されている、新潟県立万代島美術館所蔵の3名の日本人画家作品を紹介。
また椅子を設け、原田のイラストが描かれた本が読めるコーナーもあります。
2月の土曜日と日曜日には、こちらのスペースでワークショップも開催されています。
先着50名さま限り、当日受付にて参加券が配布されるので、参加したい人はお早めに来場しましょう!
ここでしか手に入れられないOSAMU GOODSがいっぱい!
楽しかった思い出に、最後はショップでグッズを買って帰りましょう!
ここでしか買えないオサムグッズがたくさんあります。
「新しい商品も追加したりするので、必ずしも今あるものが次来た時に購入できるとは限りません。欲しい!と思ったら、その日の思い出として購入していただくことをおすすめします」と濱田さん。
その言葉を受けて、ぬいぐるみを購入しました(笑)
330円で有料のイラスト付きのショップ袋に入れて持ち帰れます!
※お支払いは現金のみとなります。
きっと思わず「かわいい」と呟きながら眺めてしまうはず…。
5月7日(日)までの開催なので、ぜひこのかわいいの世界を体験してみてください!
DATA
原田治 展 「かわいい」の発見
- 開催期間
- ※本イベントは終了しました。
1月28日(土)~5月7日(日) 10:00~18:00(観覧券販売は~17:30) - 会場名
- 新潟県立万代島美術館
- 会場住所
- 新潟市中央区万代島5-1 万代島ビル5階
- 休み
- 月曜休み(3月20日(月)と5月1日(月)は開館)
- 料金
- 一般1,200円、大高生900円
- 問い合わせ先
- 新潟県立万代島美術館
- 問い合わせ先
電話番号 - 025-290-6655