信濃川の河川舟運で栄えた在郷町である新潟市秋葉区小須戸。
町屋が並ぶ商店街通りは、全国的にも貴重な町並みとして知られています。
小須戸地域では、2013年から全国公募で選ばれたアーティストが地域に滞在し、創作活動に取り組むAIR(アーティスト・イン・レジデンス)事業が行なわれています。
2020年度、2021年度もこのプロジェクトを通して4名のアーティストが地域を訪れ、それぞれの視点で地域のリサーチを実施。
そのリサーチの記録や、成果として制作されたアート作品の展示を行なう『小須戸ARTプロジェクト2021+』が、3月27日(日)まで小須戸本町通り界隈で開催されています。
会場は町屋ギャラリー薩摩屋、町屋ラボ、CAFE GEORG(カフェゲオルグ)の3ヵ所。
町屋ギャラリー薩摩屋では、おもに木材を素材とし、和室や建具などを用いた作品を制作しているアーティスト・デザイナーの浅野ひかりの作品が展示されます。
浅野ひかり『鳥海山神代栗を食らう』
2500年前に地中に埋まっていた神代栗を複製・縮小し、チョコレートに作り変えて食べる作品です。
浅野ひかり『小須戸スコープ』
奥行きを想像した時の感覚をスコープに例え、町屋の奥行きを視覚化。
作者が小須戸のリサーチでもっとも興味を持ったという、「表からは見えない奥行き」を想像させる町屋の縦長の構造がモチーフになっています。
公開日時は3月27日(日)までの土・日曜、祝日10:00~16:00です。
ちなみに3月26日(土)・27日(日)には浅野さんが在廊。
各日先着12名にプレゼントを用意しているとか!
早めの時間に来場するのがよさそう。
続いて町屋ラボの展示を紹介。
町屋ラボでは、長岡市出身で「92年制メディアアーティスト」のノガミカツキと、地域の特色や素材をいかした自作楽器を制作する長谷川勇人の作品が展示されます。
ノガミカツキ『雪解け』
2020年9月に小須戸に滞在して制作した映像作品を上映。
現実の庭と映像の庭が同居し、不思議な画面になっています。
長谷部勇人
小須戸地域で収集した素材をもとに、今後ギターの制作に取り組む長谷部さん。
地域でのリサーチの様子や今後の制作の方針などについてのレポートをパネルにして展示します。
公開日時は3月27日(日)までの土・日曜、祝日10:00~16:00です。
そしてCAFE GEORGには、絵画や立体、キャラクタープロダクトなど幅広く制作を行なうborutanext5(ぼるたねくすとご)の作品が展示されます。
borutanext5『まどから見てる』『ロック・ミシン』『こすど橋』ほか
2020年9月に小須戸に滞在してスケッチした地域のモチーフをもとにした平面作品を6点展示します。
公開日時は会期中の水から日曜10:30~16:00(土曜は~17:00)です。
各会場とも入場無料、作品観覧も無料です。
車で来場の際は、児童遊園駐車場や小須戸まちづくりセンター駐車場、商店街駐車場などをご利用ください。
早春の一日、小須戸の町をぶらぶらと歩きながら作品鑑賞を楽しんでみてくださいね。
DATA
小須戸ARTプロジェクト2021+
- 開催期間
- ※本イベントは終了しました。
3月12日(土)~27日(日) - 会場名
- 町屋ラボ、町屋ギャラリー薩摩屋、CAFE GEORG
- 会場住所
- 新潟市秋葉区小須戸
- 休み
- 祝日を除く月~金曜(CAFE GEORGは月・火曜)
- 料金
- 入場無料
- 問い合わせ先
- 小須戸ARTプロジェクト実行委員会
- 問い合わせ先
電話番号 - kosudo.art@gmail.com
- リンク
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小須戸ARTプロジェクト