りゅーとぴあ専属舞踊団Noism Company Niigataの公演、Noism0/Noism1『境界』の新潟公演が、12月17日(金)~19日(日)に迫っています!
今回は、日本を代表するコンテンポラリーダンスカンパニーのひとつ、Co.山田うん代表の山田うんさんをゲスト振付家に迎えて創作するNoism1の新作と、Noism芸術監督・金森穣さんがNoism0の円熟した舞踊家たちと練り上げる新作の2本立て。
ともに「境界」というテーマを掲げて作品を創作します。
ふたりの演出振付家が、同じテーマで、どのような作品を作り上げるのか――それが今回の公演最大の見どころです。
先日、公演を前に公開リハーサルが行なわれました。
編集部も少し覗かせてもらいましたよ。
今回公開されたのは、山田うんさん演出振付のNoism1『Endless Opening』です。
会場に入ってまず目に飛び込んできたのが、箱のような舞台美術。
下にキャスターが付いていて、移動できるようになっています。
舞踊家たちがこれを操ったり、この上で踊ったりしながら作品は進みます。
若さ、無邪気さを感じる場面があったかと思えば、老い、死を思わせる場面も。
また、「車庫入れ」「漂流」(台の動かし方を表す言葉?)や、「(台の)動かし始めと座骨の中心を調整して」「車輪と腹直筋を合わせるように…」(台と体の使い方や位置関係を表す言葉?)など独特なフレーズが多数登場していたのも印象に残りました。
台が舞台上からなくなり、音楽のテイストががらりと変わった…と思ったら、舞踊家たちが踊る踊る踊る!
観ているこちらの心も踊ります!!
なかでも印象的だったのが、ジョフォア・ポプラヴスキーさんと坪田光さん、井本星那さんと中村友美さんという、ベテランと新メンバーのデュオ。
ベテランに負けず劣らずの力演を見せる新メンバーの姿に胸が熱くなりました。
さらに新メンバーである庄島さくらさん・すみれさんによる、「さすが双子!」というデュオも必見(写真※へたくそでごめんなさい)!
そう、今回の舞台は、9月に加入した新メンバーの新潟での初お披露目の場となります。
彼らが作品に新たな息吹を吹き込み、「新しいNoism1」を見ることができたという感じがしました。
さて、ここからどのように作品が磨き上げられ、本番の日を迎えることになるのか、楽しみにしていましょう!
公開リハーサル後、演出振付家のふたりが参加しての囲み取材が行なわれました。
山田さんによると、『Endless Opening』は「献花」のようなイメージで作った作品とか。
「淡い色の重なりのような感じで、風とか花とか光とか空気とかが混ざったようなイメージ」なのだそうです。
また共通テーマの「境界」の解釈については、「三途の川みたいな、あの世とこの世みたいなところの境界。触れることができないものとしての境界」、印象的な舞台美術である台が表すものについては「体です。ベッドは、生まれてすぐにも、死ぬ時にもいる場所。横たわっている時間は私たちの人生には多いのに、その時間は記憶にとどめていられない。肉体の静の時間。生と死の象徴です」と話してくれました。
実は山田さん、自身のカンパニー以外に振り付けをするのは今回が初めてとか!
そのNoismメンバーについて、「日本の新潟に、世界の第一線で活躍するレベルの、感性豊かで身体能力が高い舞踊家がいるということは宝物、財産、素晴らしいことだと感じています。Noismはしなやかな体と躍動感、エネルギー――それがすべて新潟の空気や時間、光などを吸収して成り立っている。そのひとりひとりの肉体が見どころです」と語ってくれました。
一方、Noism芸術監督の金森穣さんは、山田さんをゲスト振付家に招いた理由を、「日本の中にいろんな舞踊芸術家がいるけど、新潟に呼ぶなら新潟の可能性、Noismの力を存分に生かしてくれる人を呼ばないと意味がないと思っていました。Noismのメンバーと創作することを喜んでくださる方をお呼びできたと思います」と話しました。
今回公開リハーサルでは観ることができませんでしたが、金森さん演出振付のNoism0『Near Far Here』も「絶対観てほしい自信作」になっているそうなので、乞うご期待です!
Noism0/Noism1『境界』の新潟公演は、12月17日(金)~19日(日)、りゅーとぴあ 劇場にて開催です。
公演チケットの詳細は下記リンクよりご確認ください。
DATA
Noism0/Noism1『境界』
- 開催期間
- ※本イベントは終了しました。
12月17日(金)19:00~
12月18日(土)17:00~
12月19日(日)15:00~ - 会場名
- りゅーとぴあ 劇場
- 会場住所
- 新潟市中央区一番堀通町3-2
- 料金
- 全席指定5,000円
U25 3,000円
高校生以下1,000円 - 問い合わせ先
- りゅーとぴあチケット専用ダイヤル
- 問い合わせ先
電話番号 - 025-224-5521
- リンク
-
りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館
- 備考