加茂の喫茶店といえば、やっぱりここピノキオ。

階段を上ってお店に入れば、オレンジがかった暗めの照明にレンガと漆喰の壁、まさに「レトロ」という言葉がしっくりくる空間が広がる。

「いらっしゃいませ」とマスター・真柄誠さんとママ・文子さんが出迎えてくれる。ふたりのあったかい人柄も魅力的。

店内を見渡すと、家族連れや奥様のグループ、コーヒーを片手に新聞を読む男性客、初々しいカップル、「釣りの話をしにきた」とマスターに声をかける作業服のお兄さんなど、幅広い世代のお客さんが思い思いの時間を過ごしている。

過ごし方はいろいろ。コーヒー1杯から足を運べる気軽さと自由さが心地いい。

看板メニューは言わずと知れた『スパグラ』。
たっぷりのスパゲティの上に自家製ホワイトソースをたっぷりかけて焼いた料理だ。

マスターに「どうして看板メニューになったんですか？」と聞いてみると
「今から40年ほど前、当時は高価だったグラタンをお腹いっぱい食べたいというお客さんの声から誕生したんですよ」と教えてくれた。

そんな看板メニューをさっそくいただくことに。
今回はホワイトソースとカレーソースを合わせた『カレースパグラ』をチョイス。

こんがり焼けたホワイトソースとコクのあるカレーソースがマッチして、いいかんじ。スパゲティたっぷりでお腹いっぱい。

「初めて食べるけど、なんだか懐かしい味だなぁ」なんて考えているうちに完食。ごちそうさまでした。