旧沼垂市場のレトロな長屋にできた新しい商店街、「沼垂テラス商店街」。
昔ながらの八百屋さんに、コーヒー店や古道具の店、作家のアトリエ兼ショップなど、個性的な店が軒を連ね、地元民のみならず、いまでは観光客も多く訪れる、新潟市のなかでも話題の場所です。
この商店街の向かいに、昭和40年から営業を続ける名酒場があります。
田村さんご一家を中心に営む、海鮮料理と郷土料理の店、大佐渡たむらです。
「海鮮のイメージから、父が〝大佐渡〞と名付けたそうです。佐渡出身だからではないんですよ」とは2代目の田村寛さん。
寛さんが毎日市場に足を運んで仕入れる、佐渡沖をはじめとした地物の魚介や、近郊で採れた旬の野菜をふんだんに用いた手作り料理は、どれもホッとできるやさしい味わいです。
(ちなみに、寛さん手作りのホワイトソースを使ったカニクリームコロッケやグラタンもおいしいですよ! ぜひお試しあれ)
開店は16時30分。
開店するや否や、常連さんが次々とのれんをくぐります。
常連さんたちのお目当ては『晩酌セット』。
お通しと刺身、揚げ物または煮物に、日本酒2合とっくりが2本またはビール中ビン2本または生ビール2杯が付いて、1,520円というお手頃価格!
これ目当てに足を運びたくなる気持ち、わかりますよね。
ちなみにみなさん、晩酌セットにもう1品料理を追加したり、もう1杯お酒を追加したりして、たっぷりと楽しんでいくそうです。
沼垂テラス商店街の人気にともない、若者や県外客も増えたそうですが、未だ多くを占めるのは長年通い続ける常連さん。
開店直後から、なじみの顔がカウンターを埋め尽くします。
季節を感じる手作り料理、気どらない雰囲気、いつもかわらぬ同じ笑顔で迎えてくれるスタッフさんたち――「この店は家庭の延長だね」という、とある常連さんの言葉に、ものすごく納得したのでした。
ちなみに、この雰囲気を味わってみたいなら、週末はもちろん、平日も満席になることが多いので、予約をしてから来店するのがおすすめです。
女性ひとりでも、気兼ねなくどうぞ。
それと、もし「お酒が飲めないから行けないわ~」という方おられましたら、ぜひ定食を目当てに足を運んでみてください。
こちら、阿賀野市安田の農家さんから仕入れるコシヒカリご飯のおいしさも評判なのです。
食事のみでの来店もお気軽に。
ちなみに、シメに味わうおにぎりやお茶漬けも格別ですよ!
Information
大衆割烹 大佐渡たむら
- 住所
- 新潟市中央区沼垂東2-10-7
- 電話番号
- 025-245-6789
- 営業時間
- 16:30~23:00(金・土曜は~24:00)
- 休み
- 日曜、第3日曜翌日の月曜、8/15(水)・16(木)・21(火)休
- 席数
- 90席(宴会場含む)
- 駐車場
- 5台