新潟駅構内にあるバーとカフェが融合した、新しい観光案内所。

通称「くぼケン」さんこと店長の久保田さんの気さくな人柄とお酒にまつわる小噺に誘われて、県外観光客から地元民までいろんな人が訪れます。

取材にお邪魔したのが金曜の夕方ごろ。

出張で新潟に来て帰りの新幹線までサクッと飲む方や、0次会がてら飲んでいる人、さらに昼間から飲みに来ている人までいろんな人がふらッと立ち寄っては、その場に居合わせた人同士で盛り上がっていました。

提供するメニューは、リーズナブルだがなかなか出回らない日本酒をはじめ、30㏄で1,000円超えする希少酒まで200種類近くの日本酒を提供しています。

実は、オープン当初は10種類くらいの日本酒しか提供していなかったそう。

「その頃はコロナ禍真っ只中だったこともあり、このままだと潰れちゃうんじゃないかと心配してくださる方もいました。みなさんのおかげでオープンした頃からスタイルを変えずに続けています」と久保田さん。

時間がある時は、県内の酒蔵に足を運んでいるそうで、まだまだ行ってみたい酒蔵がたくさんあるんだとか。

そんな久保田さんの日本酒に対する熱い思いが酒蔵にも、お客さんにも届いて、現在のような人が集う空間になっているのかもしれませんね。

日本酒の種類も充実していますが、おつまみにも注目を。

『発酵一口カレー』（500円）は、コシヒカリの玄米味噌と鰹だしのチキンカレーです。

農薬も肥料も使わない宮尾農園のお米から作った『飲む点滴・糀』が入っています。

深みのある甘さに、スパイスのピりっとした辛さが加わり唯一無二の味わい。

一口なので、おつまみにもシメのごはんにもピッタリです！

あの『孤独のグルメ』の久住先生も食べていたとか。

『ここでお酒や蔵の話をして満足していただいたら、次のお店を案内するんです』とまさに観光案内所。

この場所に来て心が明るくなってもらえたらと思いますと久保田さん。