明治７年夏、開港で活気づく新潟にフランスの曲馬団一行の料理人としてやってきたイタリア人コックのピエトロ・ミリオーレ氏。

その後、ここ新潟に本格西洋料理店を開店。
それが今のイタリア軒だ。

そこで12歳から雑用係を経て調理係まで13年間に渡り奉公したのがピーア軒の創業者となる間松太郎。

ミリオーレ氏から洋食の手ほどきを受けた松太郎は大正12年に独立、白山浦に本格西洋レストラン、ピーア軒を開く。

“ピーア”とはイタリア語で“梨”という意味。
松太郎の実家が梨の商いをしていたことを知ったミリオーレ氏が親しみを込めてつけたあだ名が店名となった。

2019年は新潟開港150周年を迎え、この老舗の味が改めて脚光を浴びた。
ファミリー層には『村上牛のビーフカレーライス』や『グラタン』などが人気だが、一度は召し上がって欲しいのが名物の『タンシチュー』『ビーフシチュー』。

とろけるお肉のおいしさに感動してほしい。

また、ピーア軒は古くから和洋折衷の様々なコース料理に定評があり、接待や家族のくつろぎの場としても使われている。

1階はモダンなレストラン、2階はイス席対応可の和個室がある。