『吾輩は猫である』『坊っちゃん』などで知られる、日本を代表する作家、夏目漱石。
『怪談』などで知られる明治時代の作家、小泉八雲。

ふたりが愛した「能」というフィルターを通すことで、初めて舞台を観る人から上級者までの知的好奇心をくすぐります。

演目は夏目漱石原作の『夢十夜』より「第一夜」、同じく夏目漱石原作の『吾輩は猫である』鼠の段、小泉八雲原作の『破られた約束』。

出演は下掛宝生流ワキ方能楽師の安田登、浪曲師の玉川奈々福、琵琶奏者の塩高和之。
能楽師と浪曲師のふたつの聲（こえ）と、三味線と琵琶の音色で「語り」の世界を紡ぎます。

また、障がいの有無にかかわらず観ることができるよう、鑑賞を補助する字幕や音声ガイドなどのアクセシビリティを充実させた取り組みも実施。
特に『吾輩は猫である』鼠の段は手話を織り交ぜて上演されます。

聞き手は、木ノ下歌舞伎主宰の木ノ下裕一。

子どもから大人まで、誰もが気軽に文学・能楽・浪曲・琵琶音楽など日本人が古来大切にしてきた伝統文化をさまざまな角度から堪能でき、その魅力やおもしろさ、醍醐味を感じられる公演です。
ぜひ気軽に足を運んでみてください。