近代の新潟を代表する豪商の別荘、旧齋藤家別邸にて雛人形の展示イベントが開催されています。

館内には、江戸時代に新潟で廻船問屋・間瀬屋を営んでいた鈴木家に伝わる昭和初期の雛人形や、大江山大渕の地主・渡邉家に伝わる江戸時代の享保雛が並びます（写真は2022年の様子）。

さらに古町で芸者置屋・庄内屋を営んでいた旧佐藤家に伝わる名妓・庄内屋シン遺愛の雛段飾り、お道具の数々も展示されます。

また現在、特別展示『福岡柳川さげもん』を同時開催中。
「さげもん」は福岡県柳川市の伝統のつるし雛。
7つの飾りを付けた糸を7本、紅白の布を巻いた竹の輪に等間隔に提げ、中央に大きな鞠2つを吊したもので、柳川地方では昔から女の子が生まれると初節句に子供の健やかな成長を願い、雛段と一緒に色とりどりの「さげもん」を飾り、盛大に祝うのが習わしです。

『福岡柳川さげもん』は３月5日（日）までの開催となっていますので、貴重な雛人形とあわせて楽しみたい方は早めに足を運んでくださいね。

なお、このイベントは『湊にいがた雛人形・町めぐり2023』のひとつです。

古町エリアをはじめ、江南区・西蒲区を含めた新潟市内全20会場に、江戸時代から現代のものまで、各家庭で大切にされたきた雛人形が並んでいます。

パンフレットは会場にて配布されていますので、ぜひ入手して、「雛人形・町めぐり」を楽しんでください。