シングル『クラウドナイン』を機に本格的なソロ活動を開始したNegiccoのKaedeが、1stミニアルバム『深夜。あなたは今日を振り返り、また新しい朝だね。』をリリース。

今作には、曽我部恵一、櫛引彩香、山崎ゆかり（空気公団）ら豪華作家陣がKaedeのために書き下ろした全6曲を収録。どれも心象風景を鮮やかに映し出した秀曲で、27歳の女性アーティストKaedeの等身大がここにパッケージされた。
Kaede自身も「普段好きで聴いている音楽の感じがよく出ていて──それを自分の作品として形にできて、すごくうれしいです」と手応えを語る。

しかもそれぞれの楽曲が、さりげないけど力強く、言わば日常に寄り添うような世界観を持っているのが素晴らしい。
「（収録曲の）『飛花落葉』のミュージックビデオを見て、“こうして心に寄り添ってくれる楽曲を出してくれて、すごく心が浄化されました”と言ってくださった方がいて。そんな風に感じてくれる人がいると分かり、とても自信になりました。だから、今後も自分らしくやっていけたらいいなって思います」。

踊れるような曲はなく、聴く側も真正面から向き合いたいKaedeの歌世界。
「やっぱりずっとアイドルでやってきましたから、“なんでソロをやるの？”とか、“ソロだとダンスはどうするの？”って言われたりもするんです。でも、Negiccoと同じことをやろうとは思わないし、ソロの活動を通してNegiccoのKaedeも成長していけると思うので──。そういう自分のやっていきたいことを、もっともっと伝えていきたいですね」。

　ちなみに、ジャケットもミュージックビデオも新潟で撮影されたもの。モノトーン中心の、ゆったりと流れていくような世界観が、Negiccoとはまた違う味わい深さを感じさせる秀逸な仕上がりだ。

　ファンはもちろん、Negiccoの音楽を知らない方にもぜひ注目してほしい作品である。

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