地魚を使うことに注力し、選りすぐったネタによる本格江戸前ずしをコース仕立てで味わえるお店。

「お客さんとの会話を大切にしたいんです。魚についてだったり、楽しい話をしながら食べるほうがおいしいですから」。そんな思いから、わずか６つのカウンター席が店のメインステージ。

座ると最初に季節の食材を使ったあたたかいお椀が登場。まずはおなかを少しあたためてもらい、次からの料理を一番よい状態で味わってもらうための心配りだ。

それを皮切りに自家製塩辛や低温調理のカニなど旬の一品料理、そして主役の握りすしへと続く至福の時間がやってくる。シャリには佐渡産コシヒカリ、酢飯には特注の赤酢を使う。

ドリンク担当のスタッフがおり、日本酒とワインを豊富に揃える。すしとお酒のマリアージュを大切にするお店の姿勢でもある。ネタについても地物へのこだわりはもちろん、旬の魚が一番うまくなるように惜しみない手間をかけていく。

カウンターに座り、大将の鮮やかな包丁さばきを眺めながら、次々に出されるすしと種類豊富なお酒を味わうのは実に贅沢であり、大人ならではの愉しみと言えるだろう。

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