月刊にいがた誌上で、好評連載中。

本誌読者おすすめのお店とメニューを紹介する『読者のクチコミグルメ』。

今回は柏崎市 S・Nさんのおすすめしてくれた、十日町市のまんぷく食堂をご紹介します。

おすすめコメントによると
「まんぷく食堂のライダースブラック。どちらのラーメンにするか、いつも迷います…！」とのこと。

「どちらのラーメンにするか」とはどういうこと？？

というわけで実際に取材に行ってきました！

まんぷく食堂は、越後川口ICから国道117号で十日町市街に向かう途中、道からちょっと奥まった場所にあるお店です。

駐車場に車を止めて向こうを見ると…東屋やブランコ、竪穴式住居!?
大きな錦鯉が泳ぐ池もありました。
そして遠くを見れば、田園風景や信濃川、遠くの山並み…景色の美しさも格別です。

こちらはまんぷく食堂の大家さんがご趣味で作られたものだそう。
食事に立ち寄った際には周辺を散策してみることをおすすめします！


さて、お店の紹介に戻ります。

建物の国道117号側はショーウインドウになっていて、そこにはバイクがズラリと並んでいます。
筆者はまったく詳しくないのですが、これは…なかなかなものなのでは…!?

このバイクはまんぷく食堂の店主・樋口還生さんの私物。
そう、樋口さんはライダーなのです！

バイクをここに飾るようになってから、ライダーがよくお店に立ち寄ってくれるようになったそうで、そんなライダーにとってお得なメニューを作りたいと生まれたのが『ライダースブラック』です。

『ライダースブラック』はとてもユニークなメニューで、まずラーメンを『背脂ブラック醤油』か『ブラックカレー』から、麺を並盛か大盛から選ぶことができます（お値段そのまま）。
さらに小ライス付き。
そして次回使える味玉or自家製ヨーグルト券まで付くんです！

ちなみに「味玉orヨーグルト」の食券に「（交通安全祈願済券）」とあるのが分かりますでしょうか。

まんぷく食堂では、食券用のロール紙を神社に持参し「交通安全祈願」をしてもらっているそうです。
通常の食券はお店で出してしまって終わり、ですが、次回使うサービス券であれば財布などにしばらく入れておきますよね。
次にお店に来てもらう時まで、安全にお過ごしくださいねという思いから、なのです。

なんてやさしいんだ！！！！！

脱線してばかりですみません。
ラーメンの話に戻ります。

こちらは『背脂ブラック醤油』。
熟成させることで深い色みと風味に仕上げた群馬県産の醤油を用いたスープに、ほどよい量の背脂で甘みを加え、食べ応えのある太麺を合わせています。
チャーシューは妻有ポークの腕肉を使ったレアチャーシュー。
上に振りかけたブラックペッパー、山椒、そしてみじん切りの玉ネギが味にアクセントを加えています。
インパクトのある味わいかな、と思いそうですが、食べてみると意外やすっきりとした味わいで、あっさりと食べられますよ。

こちらが『ブラックカレー』。
もともと通常のカレーライスを提供していたそうですが、インパクトを出したいと、真っ黒い色のカレーが誕生。
ブラックカレーラーメンは、醤油ラーメンのベースにカレーライスのカレーを合わせて作られています。
この黒い色の正体はイカスミ！
見た目は個性的ですが、スパイシーというよりはやさしい味わいです。
京都から取り寄せている平打ちの太麺がカレースープをたっぷりすくい上げて口まで運んでくれます。

小ライスはスープをかけながらでも、麺を食べ終わった丼に投入してもよし。
お好きなタイミングで召し上がれ。

なお、『ライダースブラック』はライダーならずとも注文できますが、ライダーはさらにステッカーがもらえます！

ライダーはぜひ申請を。

「小ライスが不要という方もいると思いますので、『背脂ブラック醤油』『ブラックカレーラーメン』の単品（各900円、麺大盛は950円）もご用意していますので、お好みでどうぞ」と店主の樋口さん。

ちなみに、昼夜とも、カウンター上に用意されたサラダも自由に食べてOK。
オリジナルの『にんじんドレッシング』で味わえます。
ドレッシングは購入もできますよ。


サービス精神とやさしさに満ちあふれた素敵なお店でした。
もちろん、全国から素材を吟味し、手間暇を惜しまず作られたラーメンも絶品です！
十日町に行ったら立ち寄ってほしいお店、としてではなく、こちらのお店を目指しての十日町ドライブもおすすめです！！！！

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