日本人の舌において一番馴染み深く、伝統的な食文化である和食。

その影の主役とも言える「出汁」は、うまい料理には欠かすことのできない重要な存在だ。

新潟駅万代口からほど近い「だしや」は、その名の通り、本格出汁をいかした創作料理を提供してくれる店。

味の要となる出汁は、鰹節の中でも最高級品と言われる鹿児島県枕崎産の本枯れ節を主力とし、利尻昆布、焼きアゴ、鯖節、煮干しの5種類から丁寧に取る。

「うまみの相乗効果」で食材のもち味を最大限に引き出すのだ。

『だししゃぶ』は北海道産の利尻昆布に加え、注文が入ってから削り上げる本枯れ節をふんだんに使う看板料理。

なかでも店主のおすすめは、新潟の冬の味覚の代名詞『佐渡産寒ブリのしゃぶしゃぶ』。
甘い脂が乗ったブリを極上の出汁にサッとくぐらせるという、シンプルながらも至極の食べ方だ。

定番のポン酢でさっぱりと、とき卵ですき焼き風に味わうのも良い。
〆にはブリのうまみが加わった出汁で手延べうどんを。

まさに出汁を最後まで余すことなく堪能できる逸品と言えるだろう。

また、村上牛や四つ葉ポーク、五泉帛乙女などの地場食材を用いた、郷土を感じる料理も自慢。

和食と相性のいい日本酒は、地酒の中でも季節限定酒のみをとり揃えており、四季ごとに異なる銘柄が愉しめる。

全国的にも有数なグルメ県である新潟の食と酒を心ゆくまで堪能できる。

遠方から訪れたゲストをもてなすのに最適な一軒だ。