寒くなると恋しくなるのが味噌ラーメン。
ということで今回の一杯は、らーめん円満の『みそらーめん』。

「ウチの味噌ダレは複雑ですよ。38種類の素材を使っています」と島宗店長。

使用するのは徳島県で生産されている「御膳味噌」。

「麹の具合がちょうどよくて塩分を感じにくいのが気に入った」とか。

これをベースに、野菜、果物、唐辛子、中華食材…さまざまな素材を足していくことで、うまみの相乗効果は倍増していくという。

麺は自家製。「味噌スープに合うものを」。
と粉の配合や太さを調整してたどり着いたもちもちの太麺だ。

「ラーメンのおいしさはうまみ。要はアミノ酸、カク酸をいかにかけ合わすか…」などと専門用語を用いて説明する島宗さんは、その白衣姿もあいまって科学者のよう（笑）。

では実食。

とろっとしたスープを口にふくむと、なるほど、まろやか。

塩分の角が立っていないうえに、素材の輪郭が分かるようで分からない、複雑なようで調和した、なんとも奥ゆかしい味わいだ。

シャキシャキの野菜炒めがボリューム満点。

低温真空調理でしっかりとした歯ごたえのチャーシューも最高！

「コロナ以前は、実験も兼ねていろんな期間限定麺も提供していて、ファンも多かった」とのこと。

※ラーメンを燻製のように煙で包み込んで、それをラップし、食べるときにラップを取ると煙の中から麺が現れる（！）というエンタテイメントな一杯を出してたこともあるとか。

「限定麺・そろそろまた始めようかな」と、ラーメンサイエンティストはニヤリと笑うのでありました。