
新連載『どこでも観光大使』
企画の内容としては、うーん、タイトル通り。というのも観光名所じゃない「普通の場所」に行って、勝手に観光スポットとして紹介してしまうという、なんとも一方的な記事なのであります。記事が面白いか面白くないかは撮れ高(担当者の腕)次第ですぅ。
どこかに需要がありますように。

テーマは“ガイドブックにない観光をすべし! ”
『新潟観光いいトコどり』を出版している会社とは思えないテーマであります。
【注意】
この企画はガイドブックを邪道とする、だいぶ過激? な内容となっています(笑)
行き先はくじ引きで決定!
箱の中には県内30市町村と五十音が書かれた紙が入っています。
記念すべき1回目は“阿賀町”と“く”が出ました!
郵便局のサイトで阿賀町の“く”が付く地名を探します。
すると『熊渡(くまわたり)』というエリアがあったので今回はここに行ってみます!


阿賀野川の川岸には鬼に守られた集落がある
来た!!

新潟市内から車で国道49号線を1時間ほど走り、『道の駅 阿賀の里』を過ぎたところにある阿賀町熊渡。
山と田んぼ、雄大な阿賀野川に囲まれたのどかな地域です。

廃校になった『下条(げじょう)小学校』の目の前に小さな神社がありました。
この神社を熊渡の観光スポットとしましょう!
ここにはどうやら“ショウキ(正鬼)様”という神様がいるらしい。今回の主役です!
毎年3月8日、朝から熊渡に住む人たち集まり、藁(わら)を持ち寄って作ります。ショウキ様は藁でできた巨大な神様なんですね。“神様”という目に見えない、見たこともない架空の存在が、実際に形になって存在してるってすごいよね!

人手が少なくなってきたので、細部は前もって作っておくそう。ショウキ様の腰には地元の木を使って作った立派な刀があります。鬼だから怖いものを想像しがちですが、ショウキ様は村に病気が入ってこないように守ってくれる存在なのです。

体に悪いところがある人は、ショウキ様の体の同じ部位にワラやお金を入れるとよいのだそう。腰痛であれば腰、腱鞘炎であれば手首でしょうか。頭や顔、首など高い位置に入れたいのであれば、3月8日に来るといいですよ。私はなんとなく10円玉をお腹の部分に入れました(笑)

役目を終えた去年のショウキ様は、神社の裏で静かに眠っています。地に帰すのだそう。
現地の人にショウキ様の伝承を聞いてみたところ、中国の秦の始皇帝が病にかかり眠っていたときに夢でみた『鍾馗(ショウキ)』という神様が由来となっていました。

林を歩いていくと阿賀野川の流れる音が聞こえてきました。夕方5時頃、人の気配がなく少し心細いですが、この先に渡し舟の跡地があるとのことで向かってみます! (2か所目の観光スポット) 下条小学校ができる前、この辺り(熊渡と長谷地域)に住む子どもたちは川を渡った先にある『石戸小学校』に通っていました。渡し舟は通学手段に使われていたということです。


熊渡の地名の由来を2つ聞きました。
1つ目は、長谷地域から熊が下りてきて、阿賀野川を渡って五頭山に消えていった説。
2つ目は、渡し舟の先導が「くま」という人だった説。
本当かどうかは定かではありませんが、現地ではこう言い伝えられているんだとか。


ではまた! 次回お楽しみに!
【募集】
どこでも観光大使のネタ&リクエストを募集します! (情報提供も含む)
「あまり知られてはいないけど、こんなところに面白いスポットがある!」
「私が住むところを案内したい!」
「何もないからなんとかして紹介してほしい!」
「気になる場所があるが一人で行けないので見てきてほしい!」
という人はぜひとも下のリンクからご連絡ください。
行けるか分かりませんが考えます!(笑)