日本で唯一の公共専属舞踊団として、2004年より新潟で活動を続けるNoism。
現在は3つのカンパニー体制で活動しています。

そのうち、プロフェッショナル選抜カンパニーNoism0と、プロフェッショナルカンパニーNoism1による新作2本立て公演が、この冬開催されます！

Noism0は、ロームシアター京都の開館5周年記念公演として雅楽演奏団体・伶楽舎とともに創作する金森穣演出振付『残影の庭ーTraces Garden』新潟版を上演。
新しい“雅楽”のかたちを探る公演に、身体的にも精神的にも成熟した舞踊家たちが挑みます。

一方Noism1は、ドイツ・レーゲンスブルグ歌劇場のダンスカンパニーで芸術監督を務めた後、昨年より日本に拠点を移した振付家・舞踊家の森優貴による『Das Zimmer』を上演。
昨年上演されたNoism1公演『Farben』の演出振付を担当し、好評を得た森が、今回はどんな世界観で楽しませてくれるのか、期待が膨らみます！

会場は、舞踊家たちの息遣いまで間近に感じられるりゅーとぴあのスタジオB。
1月22日（金）から2月11日（祝）の期間中に12回上演されるので、何度も足を運んで作品の「進化（深化）」を楽しむのもおすすめです。

【追記】公演を前に開催された
公開リハーサルの様子をお伝えします！

初演まで残り1週間というタイミングで開催された公開リハーサルでは、Noism1が出演する、森優貴演出振付作品『Das Zimmer』の一部が披露されました。
『Das Zimmer（ダス ツィマー）』はドイツ語で部屋という意味。
Noismが日々創作を行なうスタジオをひとつの部屋に見立てて繰り広げられる群像劇です。

少しずつシーンを区切りながら、ひとりひとりの舞踊家に、時に日本語で、時に英語で細かく指示を出していきます。

ラフマニノフ、ショパンのピアノ曲にのせて展開。
このふたりはどんな関係なんだろう、どんな思いを抱いているんだろう…など、想像が膨らむドラマティックな作品でした。

また、衣裳家・服飾デザイナーの鷲尾華子が担当した衣裳もとても素敵でした！　ぜひ公演でも注目していただきたいです。

リハーサル終了後、森は作品に込めた思いについて、
「考え方や暮らし方が過去とは一変してしまった今、不安と希望のはざまで生きる人々の思い、存在、感情が散らばっているような作品になればと思っています」と話しました。

一方、Noism0が出演する『残影の庭ーTraces Garden』新潟版の演出振付を手掛ける金森穣は
「ロームシアターでの上演を経て、そこで表現したかったもののエッセンスを新潟で表現したい」
と話す一方で、
「コロナ禍の今、“今あるものは、過ぎ去りし時が作り上げたもの”ということを実感しています。だからこそ、この作品では“今未来が問われている”ということを表現したい。先に影響を与えうるものを発信していきたいと考えています」と意気込みを語りました。


なお、新潟公演の前売りはすべての回で完売（！）となっていますが、追加券、当日券等を販売する場合にはオフィシャルサイト、公式SNSなどでお知らせするそうなので、あきらめず、ぜひまめにチェックを！