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夫婦のパン

新潟県内の素敵なパン屋さんの素敵なご夫婦を紹介する連載、3回目は新潟市西区のポッポのパンさんです

  • 情報掲載日:2018.09.26
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

こんにちは。
編集部・霜鳥(しもとり)です。

私が大好きなパン屋さんを営む
大好きなご夫婦を紹介する連載、
『夫婦のパン』。

第2回からずいぶん間があいてしまいましたが…
ようやく第3回をお届けします。

今回ご紹介するのは、
新潟市西区で「ポッポのパン」を営む
小林さんご夫妻です!




夫婦のパン【第3回】

全粒粉パン工房 ポッポのパン[新潟市西区]

小林辰美さん・亮子さん

 

「彼女の魅力はおおらかさ。それに尽きるかな」(辰美さん)

 

「行動力、即決力があって、ぶれない人です」(亮子さん)

五十嵐店店内にて。左が小林亮子さん、右が小林辰美さん
五十嵐店店内にて。左が小林亮子さん、右が小林辰美さん

夫:小林辰美さん
新潟市出身。
東京大学卒業後、出版社に勤務。
亮子さんと結婚後、新潟に帰郷。
その後、家族で佐渡に移り住み、
1996年に佐渡で「ポッポのパン」を創業。
2014年に新潟市に拠点を移し、
現在に至る。
多趣味で、現在はITを勉強中。

妻:小林亮子さん
神奈川県藤沢市出身。
大学卒業後、勤務していた出版社での
仕事のつながりから
辰美さんと出会い、結婚。
趣味は太極拳・ヨガ。

まずはお店紹介から…

【全粒粉パン工房 ポッポのパン】
店名の通り、国産全粒粉を中心に用い、天然酵母100%で作るパンは、体にやさしく風味豊か。
ハード系の食事パンを中心に、50種類ほどを提供しています。
通信販売も行なっており、県内はもちろん、全国にファンを持っているお店です。

全粒粉100%パンを中心に、食パンやソフト系生地のパンも用意しています
全粒粉100%パンを中心に、食パンやソフト系生地のパンも用意しています

■おふたりのこれまで

夫「子供が生まれたのを機に、実家のある新潟に戻りたいなと思ったのが、30歳くらいの頃。
佐渡に行くことになったのは自然、環境を求めて、ですね」

妻「佐渡には縁もゆかりもなかったんですけどね。
最初は新穂というところに住んで、2年後に猿八というところに移り住みました。
何もない原野でしたけど、目の前に見える山がとってもきれいで、そこに家を作ることにしたんです。
水道も引かれていないので、自分たちで井戸を掘って使っていました」

夫「パンを作り始めたのも佐渡に行ってから。家業を作りたかったんですよね」

妻「20代の頃から、天然酵母で全然膨らまないパンを焼いてはいたんです。
佐渡に行って、地元のイベントやおまつりでパンを売ったら、意外と好評で。
当時はガスコンロの上にのせて使う小型のオーブンで少しずつ焼いていたんですけど、猿八に移り住んでから、ご近所さんからもらったレンガで窯を作ったんです。
それからですね。「ポッポのパン」と名前を付けてパンを作るようになったのは」

夫「今も次男夫婦が猿八に住んでパンを作っているんですよ。
この夏、雨が降らなかったでしょう?
井戸の水が枯れて、大変だったみたい。
僕らにとっては選択肢のひとつでしかなかった場所が、子供たちにとっては運命的な場所、生まれ故郷になっているんですから、おもしろいですよね」

2008年に『月刊にいがた』のパン特集で取材にお邪魔した時の、佐渡市猿八の「ポッポのパン」と小林さんご夫妻
2008年に『月刊にいがた』のパン特集で取材にお邪魔した時の、佐渡市猿八の「ポッポのパン」と小林さんご夫妻
開業当時はイベント出店と戸別配達が中心。開業5~6年目にさらに大きなレンガの窯を作ったことで、生産量がアップしたそう
開業当時はイベント出店と戸別配達が中心。開業5~6年目にさらに大きなレンガの窯を作ったことで、生産量がアップしたそう

妻「全粒粉でのパン作りは開業当時から。
配達先に「全粒粉じゃなきゃイヤ」ってお客さんが何人かいたんです。
その方たちのために作っていたパンが、今ではネット通販のメイン商品になっています」

夫「“健康志向“というのは20年前からありましたけど、広がる一方ですからね。
天然酵母でパンを作っているのは、僕がイーストのパンを受け付けないから。
今やっていることは、結局は自分の健康のためでもあるんですよね」

オーガニックレーズンからおこす自家製天然酵母とホシノ天然酵母の2種類の天然酵母を使用
オーガニックレーズンからおこす自家製天然酵母とホシノ天然酵母の2種類の天然酵母を使用

■ふたりの役割分担

夫「パン作りはもっぱら彼女で、僕はサポートです。
開業当時からずっとそう。
そのサポートの仕方が少しずつ変わってきている、という感じ」

妻「かっこよく言うと、夫の仕事は“インフラ整備”ですね(笑)。
今の店はもともと住宅でしたから、パンを作るのに適した環境ではないんです。
作業しやすいように棚を作ってもらったり、仕事しやすいようにサポートしてもらっています」

本当に仲の良い小林さんご夫妻。「仕事のことからそうでないことまで、一日中話していますね。よく話すことがあるなって思うくらい(笑)」と辰美さん
本当に仲の良い小林さんご夫妻。「仕事のことからそうでないことまで、一日中話していますね。よく話すことがあるなって思うくらい(笑)」と辰美さん

■相手の尊敬できるところ

夫「こっぱずかしいですね…(苦笑)。結構あるんですけど…おおらかさ。これに尽きるかな」

妻「行動力、即決力かな。決断が早いんです。
私は考えるまでの時間、その気持ちになるまでの時間が欲しいんですよね。そこで対立しちゃうんですけど(笑)。
でもこれまでの決断は誤っていなかったと思うので、結果的には尊敬しています」

夫「(思い出したように)あ! あと、思った以上に努力家でした。
すごい頑張る人です。家に帰っても仕事してますしね」




■ふたりの好きなパン

妻「『ライ麦全粒粉100%パン』。
ライ麦100%でのパン作りは本当に難しくてなかなか成功しなかったんですけど、よくここまでできるようになったなぁと感慨深くて。
蒸してバターをつけたりチーズをのせたりすると、いくらでも食べられちゃいます」

酸味の少ない、食べやすいライ麦100%パン。『ライ麦100%』(1本669円、ハーフ334円)
酸味の少ない、食べやすいライ麦100%パン。『ライ麦100%』(1本669円、ハーフ334円)

夫「『レーズン食パン』。
単純に味が好きです。
日にちが経って、ちょっと硬くなってもおいしいんですよ」

生地のモチモチ感のなかに、オーガニックレーズンのほどよい甘酸っぱさがクセになる『レーズン食パン』(273円)
生地のモチモチ感のなかに、オーガニックレーズンのほどよい甘酸っぱさがクセになる『レーズン食パン』(273円)

■編集後記

10年ほど前、佐渡市猿八にある「ポッポのパン」さんに取材でお邪魔したことがあります。
「本当にこんなところにパン屋さんが!?」と思うような山奥。
生活するだけでも大変そうな場所なのに、ここで店を始め、それを続けるためには、並々ならぬご苦労があったのではないかと思います。
でもきっとおふたりは、今と同じように、どんな小さなことにもしっかりと向き合い、ふたりでよく話し合って、支えあって乗り越えてこられたのだろうなと。
おふたりとお話ししていると、お互いを信頼し、尊敬している気持ちがよく伝わってきます。

現在は、長男さんが五十嵐店で製造と通販対応を、次男さんが奥様と一緒に佐渡市猿八のお店を引き継いでパン製造を行なっています。
「次の世代につなげていきたいし、今作っているパンを絶やしたくない。そのために、企業体としてもっと強くしていきたいですね」と辰美さん。
「うちのパンは、まだ完成じゃないと思っています。もっとおいしくなると思うし、おいしくしていきたいです」と亮子さん。
これからの「ポッポのパン」が、ますます楽しみです!


■おまけ/霜鳥が好きなパン

『全粒粉100%くるみレーズン』(324円)。
全粒粉100%生地に、クルミとレーズンがたっぷり。
しみじみ、おいしいです。

ポッポのパンの看板商品のひとつ『全粒粉100%くるみレーズン』
ポッポのパンの看板商品のひとつ『全粒粉100%くるみレーズン』

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