「月刊にいがた」さんで現在、コラム連載をさせて頂いております、田中です。毎月、新潟ロケ作品を１本ずつ、ロケのエピソードとともに紹介させて頂きたいと思っております。

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●そもそも田中さんって？？
「新潟ロケ」と言ったらこの人、田中克典（たなかかつのり）さん。
元新潟県フィルムコミッション協議会コーディネーター。
現在は、東京フィルムコミッション 東京ロケーションボックスに務めており、
東京でのロケ誘致や撮影支援に携わる業務を行なっている。

田中さんは業界にも太いパイプを持ち、新潟県FC時代は、新潟県内のロケ誘致で大活躍。趣味はもちろん映画鑑賞。あとはレトロ建築物探索。新潟県出身かと思いきやまさかの関西人です。

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さて、今回ご紹介するのは過去の作品ではなく、これから公開される作品について書かせて頂きます。昨年の夏、新潟市内でのライブシーンの「エキストラ募集」で話題となった作品がついに全国公開されます。

タイトルは『さよならくちびる』。小松菜奈、門脇麦、成田凌といった今をときめく若手俳優が主演を務めた音楽ロードムービーで、監督は『黄泉がえり』『どろろ』を手がけた塩田明彦。自らのオリジナル脚本をベースに、キャリア初となる音楽映画に挑戦した作品です。

【ストーリー】
カリスマ的存在のレオと音楽の天才ハル。インディーズシーンでにわかに話題を集めるふたり組女性ユニット「ハルレオ」だったが、ふたりの前にサポート役の青年シマが現れ、3人は関係をこじらせていく。やがてそれぞれの秘めた想いが明らかとなり、本音でぶつかり合うなかで生まれたひとつの曲が3人の未来を突き動かしていく…。

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この作品、実はライブシーンのほかにも、新潟のいろんな場所でロケが行なわれていたんです。ということで、今回は”まさに旬”な作品『さよならくちびる』をご紹介します。

新潟市古町にあるライブハウス・GOLDEN PIGSでの撮影では、たくさんのエキストラが参加され、熱いライブシーンを撮ることができました。今回もたくさんの方にご協力いただき、いつもながら頭のさがる思いで一杯です。特に主演3人と同世代の方にたくさん参加して頂きました！

劇中では、小松菜奈さんと門脇麦さんが、音楽ユニット「ハルレオ」として歌唱し、成田凌さんがギターを演奏します。この成田さんのギターですが、なんと、新潟を中心に活動するバンド、so niceのボーカル、鎌倉克行さんの大切なギターを数ヶ月お借りしての撮影でした。

このギターに決定した経緯にも、実は監督のこだわりがあったんです。鎌倉さんは自身や仲間が所有する数本のギターを自宅に集めてくださり、そのなかから実際に監督が選んだという逸品だったんです。ぜひギターにも注目して観てください。

そしてこの作品、各地でライブをしながら車旅をするという物語なのですが、実際に、新潟バイパスや新潟西バイパスなど、新潟の道での走行シーンが劇中に登場します。走行シーンや車中シーンの撮影は深夜にも及びました。

ほかにも、新潟空港や角田浜海水浴場、見附市のドライブインで撮影が行なわれたほか、新潟市内のコインランドリーやガソリンスタンドでは、本物のスタッフさんに出演していただき、とてもリアルな撮影ができました。まさに新潟各地の風景と人情に支えられた作品ではないでしょうか。

ぜひ劇場で、この映画のテイストに震えるほど感動してみてください！！

『さよならくちびる』を観たい方は劇場で！

●新潟ロケ地
新潟市中央区（GOLDEN PIGS）、
新潟市東区（新潟空港）、
新潟市西蒲区（角田浜海水浴場）
ほか新潟県内各所

●作品『さよならくちびる』
2019年5月31日（金）公開
監督：塩田明彦
出演：小松菜奈／門脇麦／成田凌 ほか
配給：ギャガ

上映館：イオンシネマ新潟南、T・ジョイ長岡