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浅妻 信のサッカーフリークエッセイ

FOOTBALL JUNKIE 【「チームA」の形がみえない】

2018年5月9日 ルヴァンカップFC東京戦 〇3-2 

  • 情報掲載日:2018.05.10
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

今週末の千葉戦まで日はないが、「チームB」の勝利を受けて、「チームA」も改善の兆し、そして形は見られるだろうか。

 ルヴァンカップとリーグ戦が平行して行われているため、これまでのところ、今期は2つのチームが編成されている形となっているが、昨日は「チームB」が、カップ戦とはいえ、J1上位のFC東京に快勝した。本当は、この試合のことを書きたいのだが、見てもいない試合を書くわけにはいかず、したがって、肝心の「チームA」が大分戦でみせたパフォーマンスについて、私の視点で課題をあげてみたい。
 
 まず、生意気な言い方になるが、今年のチームは、戦い方の形が見えにくいことが問題であると思う。柳下監督のように前からガンガンボールを奪いにいくわけでもなく、攻撃に転じたときのスピード感も感じられず、ポゼッションをするにしても中途半端感がぬぐえない。大分戦においても、最終ラインでボールを回すが、大分の守備ブロックの外を回すだけで、しかもスピードも遅いことから、大分の守備ブロックが動く気配もなく、結局サイドバックからターレスにあてるだけの戦術に終始するようにみえた。

 攻撃時にサイドを有効に使うためには、ボールを真ん中にあてて、ディフェンスを寄せて(守備ブロックを動かし)、そこから薄くなったスペースを利用するのが常套手段であるが、これが出来ないため、今シーズンはなかなかサイドの高い位置でボールキープが出来ない。高い位置にボールが収まれば、仮にボールを失っても、背後に自チームの選手が多数いるからボールを奪い返しやすいのだが、その逆を繰り返しているのが今シーズンだ。

 現代サッカーにおいて、センターバックの配球能力というのはとても重要である。攻撃の第一歩という陳腐な表現では説明できないぐらい、チームスタイルを左右する。バルセロナのピケはセンターバックとしてスピードがないなどの欠点もあるが、配球能力が高く、バルセロナやスペイン代表の高いポゼッション力を支えている。新潟の場合、これまでのところ、なぜ、これがうまく出来ていないのかわからない。出し手の問題なのか、受け手の問題なのか、チームコンセプトの問題なのか。

 大分戦の後半に、田中達也選手が入ってくると、ディフェンスの間にどんどん顔を出し、中央でボールを受けて、リズムを作り、その結果、ようやく攻撃が活性化したのを目の当たりにした人も多いだろう。今週末の千葉戦まで日はないが、「チームB」の勝利を受けて、「チームA」も改善の兆し、そして形は見られるだろうか。

 

【浅妻 信】
新潟市出身。Jリーグ昇格時からアルビレックス新潟を追い続けるとともに、本業のかたわら、サッカー専門誌などに執筆している。さらにASジャミネイロの監督としても活躍中

 

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