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第3回【新潟市健康スタイル】生活習慣病予防のために健診に行こう!

新潟市保健衛生総務課健康政策室

  • 情報掲載日:2018.12.18
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

【新潟市健康スタイル】は、SWC新潟市健幸大使として健康づくりの提案や地域の魅力を発信している今井美穂さんがパーソナリティを務めるラジオプログラム。

毎月最終土曜11:00~12:00にFM KENTO76.5MHzで放送中!

日刊にいがたではダイジェスト版でご紹介します。

今井美穂さんが毎回ゲストの皆さんと新潟市の健康に関する取り組みを紹介していきます
今井美穂さんが毎回ゲストの皆さんと新潟市の健康に関する取り組みを紹介していきます

毎日の積み重ねが生活習慣病の原因

新潟大学大学院 医歯学総合研究科准教授 菖蒲川由郷さん。大学院では国際保健学分野 (公衆衛生学分野)を担当。研究テーマは社会疫学とGIS(地理情報システム)
新潟大学大学院 医歯学総合研究科准教授 菖蒲川由郷さん。大学院では国際保健学分野 (公衆衛生学分野)を担当。研究テーマは社会疫学とGIS(地理情報システム)

今井「本日のゲストは新潟大学大学院医歯学総合研究科准教授の菖蒲川由郷先生です。生活習慣病についてお話を伺います」

菖蒲川「生活習慣病は不健康な生活の積み重ねで起きる病気です。具体的には高血圧、糖尿病、脂質異常症、メタボリックシンドロームなどの疾患が挙げられます。非常に怖いのは症状が進行していても、表向きは痛くもかゆくもないところです。放置すると重大な病気になっていきます。血糖値やコレステロール値が高いと動脈硬化に繋がり、脳梗塞や脳出血などの脳卒中を引き起こします。また、虚血性心疾患という病気を引き起こし、狭心症や心筋梗塞になることもあります」

今井「知らず知らずのうちに恐ろしい症状を招いてしまうんですね。年配者に多い病気というイメージがあるのですが?」

菖蒲川「やはり50〜60代で発症する方が多いですね。しかし、生活習慣病の主要因は長年の食生活や運動習慣の積み重ねですから、若い頃から予防しないといけません。年齢を問わず、生活習慣病の先にある恐ろしい病気を意識することが大事だと思います」

早期発見には健診受診が有効

今井「予防のために何気ない生活習慣のひとつひとつを見直さなければなりませんね。具体的にどうすればいいのでしょう?」

菖蒲川「まずはバランスのよい食生活。そして減塩です。しょっぱいものを控えるのは高血圧の予防には必須だと思います」

今井「新潟市のような雪国の人たちはしょっぱいものが好きなイメージがありますね。減塩に効果的なポイントはありますか?」

菖蒲川「基本的には自宅の食事の塩分を少しずつ下げていくことだと思います。健診で栄養士さんの話を聞いたり、特定保健指導を受けるなどして、調味料の使い方や日常のささいなところから変えていく必要がありますね。あとは食べ過ぎないということも大事。食べ過ぎは肥満やメタボリックシンドロームに繋がります。次に必要なのは適度な運動です。過度な目標を立てなくても、通勤や階段の上り下りなど、ちょっとした工夫で歩く距離を伸ばすことができます。その積み重ねが体の新陳代謝の改善に効果的です」

今井「最近、スマートウエルネスシティという言葉をよく聞きますね?」

菖蒲川「はい。高齢になっても健康で幸せな生活を送れるような社会に向けた取り組みですね。新潟市では日常的な運動がしやすい歩道や公園の整備を進めているので、その環境を使わない手はないと思います」

今井「生活習慣病の予防のために、他に注意する点はありますか?」

菖蒲川「あとはタバコをやめること。喫煙は脳卒中やがんの危険因子です。そしてお酒の飲み過ぎもよくありません。良質な睡眠をとり、メリハリのある生活を送ることも大事ですね」

今井「病気の早期発見のためには何が必要でしょう?」

菖蒲川「まずは健診を習慣化することです。自分の体の状態を数値で知ることができます。生活習慣病の予防に興味を持っている方は大丈夫なのですが、“私には関係ない”と思っている方が一番危険です。どうしたらそういう人たちにも興味を持ってもらえるか、さまざまな研究や取り組みが行われていますが、みなさんで一緒に考えることが大切だと思います」

今井「生活習慣病の予防のために健診・減塩・運動が必要だと分かりました。菖蒲川先生、ありがとうございました」

Information

新潟市保健衛生総務課健康政策室
電話番号
TEL.025-212-8154

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