今年で29回目を迎える『にいがた国際映画祭』が、
シネ・ウインドとクロスパルにいがたで開催されます。
そもそも『にいがた国際映画祭』とは何か……
新潟で上映される機会の少ない国や地域の映画作品が上映されるんです。
なので、なかなか観ることができない映画作品を鑑賞できる貴重な機会なんですよ♪
では、気になる今年の上映作品を一部紹介します!
まず1作目。
世界映画史にその名を刻む戦場喜劇の決定版が半世紀ぶりにデジタル修復で甦る!
『まぼろしの市街戦 《4Kデジタル修復版》』
1966年 フランス/102分
配給:パンドラ
第一次大戦末期フランスの片田舎。
敗走中のドイツ軍は追っ手のイギリス軍の全滅を狙い、
街のどこかに巨大時限爆弾を仕掛ける。
フランス語がちょっと出来ますというだけで、
街への潜入と爆弾の解除を命じられたのは、
ただの伝書鳩係のプランピック二等兵。
潜入早々ドイツ軍と鉢合わせ、逃げ込んだ先は精神病院。
そこにはのどかにトランプを興じる患者達がいた。
やがて、軍隊も患者以外の町民も全員逃げ出した街で
患者たちは、思い思いの市民に扮してかりそめの街が生まれる。
美しい少女コクリコと出会ったプランピックは
どうにか患者達を逃がそうと奔走するが……。
今回の修復版は1967年の日本初公開時とはエンディングが異なるオリジナル版なのも注目です!
※関連トークイベントあり。詳しくは公式サイトへ
そして2作目は、こちら。
『血筋』
2018年 日本/73分
主人公の少年は、中国朝鮮民族自治州・延吉(えんきつ)に生まれ、10歳のときに日本へ移住する。
20歳を迎えたとき過去を振り返るため、
画家だった父を探すことを決意する。
どうにか再会した父は、韓国で不法滞在者として
日雇い労働をしながら借金取りに追われる日々だった。
それでも息子への虚栄心と自己満足的な愛情を「お金」によって表現しようとするが、息子は辟易としてしまう…。
韓国、北朝鮮の他に、もう一つ存在する「中国朝鮮民族」。
彼らの多くが韓国へ憧れ、出稼ぎに行く。
今まで注目されてこなかった中国朝鮮族を「父と子」という個人的な物語で取り上げた、世界初のドキュメンタリー作品。クラウドファンディングによって完成させた。
※関連トークイベントあり。詳しくは公式サイトへ
3作目はこちら。
『パッドマン 5億人の女性を救った男』
2018年 インド/137分
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
インドの小さな村で新婚生活を送る主人公の男ラクシュミは、貧しくて生理用ナプキンが買えずに不衛生な布で処置をしている最愛の妻を救うため、清潔で安価なナプキンを作ることを思いつく。
しかし、ラクシュミの行動は村の人々から白い目で見られ、
ついには村を離れる事態に…。
この物語はインドの実話。
モデルとなった男性は低コストで衛生的なナプキンを製造できる機械を発明し、やがて女性達自らが製造を担い、製品を全国の女性に届けるシステムを開発した。
4作目はこちら。
『それだけが、僕の世界』
2018年 韓国/120分
配給:ツイン
幼くして親と離れ、拳だけが頼りだった元ボクサーのジョハ。
ある日母親と偶然再会し、自分に弟がいた事を知る。
弟のジンテはサヴァン症候群で、母が面倒を見ないと生活は立ち行かないが、天才的なピアノの腕前を持つ。
母にどうにかピアノのコンクールに出られるように、
世話をしてやって欲しいと頼まれ、これまで経験した事のない「息子」「兄」という立場で家族の世界に足を踏み入れるジョハだったが……。
「王の涙 イ・サンの決断」の脚本家チェ・ソンヒョンが自ら執筆、メガホンを取り、さえないボクサーをイ・ビョンホンが熱演。
そのほかにも下記作品が上映されます!
『誰がための日々』(2016年・香港/102分)
『最初で最後のキス』(2016年・イタリア/106分)
『あまねき旋律(しらべ)』(2017年・インド/83分)
『ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。』(2016年・日本台湾/94分)
詳しい作品紹介、上映時間に関しては
「にいがた国際映画祭」のオフィシャルサイトでご確認下さい。
新潟ではなかなか上映されない作品ばかりなので、
この機会にぜひ見に行ってみては?
Information
第29回にいがた国際映画祭
- 開催期間
- ※本イベントは終了しました。
【クロスパル会場】5月31日(金)〜6月2日(日)、【シネ・ウインド会場】6月1日(土)〜7日(金) - 会場名
- クロスパルにいがた4階映像ホール、シネ・ウインド
- 会場住所
- 新潟市中央区礎町通3ノ町2086(クロスパルにいがた)、新潟市中央区八千代2-1-1(シネ・ウインド)
- 料金
- 前売券:1回券1,000円、4回券3,000円(前売券は5月30日(木)まで発売中)
当日券:1,100円(当日会場窓口でのみ販売) - 問い合わせ先
- 新潟市国際交流協会、にいがた国際映画祭実行委員会
- 問い合わせ先
電話番号 - 025-225-2727(新潟市国際交流協会)、 080-3312-8699(にいがた国際映画祭実行委員会)
- リンク
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にいがた国際映画祭
- 備考
- ※小学生以上はチケット必要。未就学児入場不可