ついに始まりましたね、大地の芸術祭2018。
きっと、もう行かれた方も多いでしょう。
月刊にいがた、パスマガ編集部スタッフも、
すでに遊びに行ったり、次の週末に行くというスタッフも多いです。
さて、今年の芸術祭には、バスで作品を巡る日帰りのオフィシャルツアーが誕生しました。
越後湯沢駅発着と、上越妙高駅発着の2つがあり、新作を中心にガイドさんが作品を案内してくれて、しかもランチ付き。
このツアー、「芸術祭は初めて」という人にはおすすめなのです! それを編集部スタッフが体験してきました。
日帰りのオフィシャルツアーには、2つのコースがあります。
この日巡ったのは「カモシカぴょんぴょんコース」。
まずは日本三大峡谷のひとつである清津峡へ向かいます。
暗いトンネルを数分間歩いていくと、
作品「ライトケーブ」が現れます!
天井や水面に峡谷が映り込み、と~っても神秘的な景色。
思わずシャッターを切りたくなること間違いなしです。
少し移動をして、清津峡倉庫美術館Sokoへ。
現代美術の大家・磯辺行久の作品が多数展示してあります。
続く「川はどこへいった」は、
この写真だけ見ると「え?」と思うかも知れませんが、
約100年前に信濃川の流れていた場所を黄色いポールで再現しているのです。
スケール感の大きな作品で、その場に行くと
大地と川の歴史を感じられるし、田んぼの上を吹き抜ける
夏の風が気持ちいいです。
なんだ、これは!
「サイフォン導水のモニュメント」は、
本来地下にめぐらされている水力発電用の暗渠を、
地上に再現して可視化した作品。
280mの長さに驚きます!
ランチは
ミシュラン星つきレストラン、
米澤文雄シェフ監修のツアー限定メニューが味わえます。
「脱皮する家」は、その名前の通り、まさに一皮むけた家。
家の中のいたるところを彫刻刀で削った
インパクト十分の作品なのです! これは必見です。
すぐ近くの、星峠の棚田からの眺めも、
思わず見入ってしまうほどの美しさ。
その後は松代商店街を歩いたり、点在する作品を鑑賞して
芸術祭の松代エリアの拠点である、まつだい「農舞台」へ。
建物すべてがアート空間になっていて、本当におもしろい。
例えば。
トイレに入って、「さて、出よう」と思ったら、あれ?
あれ? あれ? え?
「僕、どこから入ったっけ?
いや、出口はどこだ! 全部、大の個室になっているじゃないか
~!」と、軽くパニックになったり(笑)。
そう、そんなところにもアートが隠されているんです。
そして、最後は十日町市の中心部にある
越後妻有里山現代美術館[キナーレ]に移動。
ここには、たくさんの作品があるし、見ごたえも十分。
なかでも、この「Palimpsest:空の池」 は見てほしいです。
詳しくは説明しない方が、驚きがあるので、
「水鏡に見えますよね?」とだけ、言っておきましょう。
ということで、大地の芸術祭のいいところを
日帰りで巡れるオフィシャルツアー。
バスで連れていってもらえるから、運転もしなくていいし、
作品探しで道に迷うこともないです。
このツアーでしか食べられない特別なお昼ごはんもありますからね!
芸術祭の楽しみ方として、利用してみてください。
【オフィシャルツアー INFO】
[越後湯沢駅発着]
●料金:1名9,800円(バス代、昼食代、保険代、ガイド代を含む)
※作品鑑賞パスポート代別途必要
●予約・お問合せ:越後交通 tel.0258-29-1515
http://www.echigo-kotsu.co.jp/
[上越妙高駅発着]
●料金:1名13,000円(バス代、昼食代、保険代、ガイド代を含む)
※作品鑑賞パスポート代別途必要
●予約・お問合せ:頸城自動車 tel.025-543-4280
http://www.marukei-g.com/