坂口安吾が昭和21年に発表した短編小説「戦争と一人の女」と、写真家・野村佐紀子の写真を取り合わせた一冊『Sakiko Nomura：Ango』。

昨年の終戦記念日、8月15日の出版を記念し、その写真展が東京、大阪で開かれ、安吾の故郷でもある新潟でも、今日から砂丘館を会場に展示が行われます。

現代日本を代表する写真家荒木経惟（アラーキー）に師事し、昨年「写真の町東川賞新人作家賞」を受賞した野村佐紀子さん。

ユニークな本のデザインや企画で数々の名写真集を手がけてきた造本家・町口覚さんとともに、独自の世界観で安吾の世界を表現しています。

野村さん自身は新潟に何度か訪れたことがあり、おふたりとも坂口安吾は好きな作家のひとりなのだそう。

今回開催される新潟展について、野村さんから特別にコメントをいただきました！

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「坂口安吾の故郷である新潟でその土地の人たちに今回の展示を見ていただくことは、緊張します（笑）。
『Sakiko Nomura：Ango』は作品に合わせて撮り下ろした写真ではなく、私の過去の作品からのセレクトです。作品に合わせて写真を撮ってしまうと、ただの挿絵のようになってしまうから。

坂口安吾という作家が居て、今、私が居る。次の世界観を作るイメージで選ばれた写真から、新たな世界を感じてもらえたらと思います。今回の展示に合わせて、新潟の写真を新たに撮り下ろしています！」

14日（土）には野村佐紀子さんと町口覚さんによるトークも開催。 15：00～16：30　参加料1,000円（申込み不要、先着40名）

ほか、28日（土）には「戦争と一人の女」の読書会も開催予定。

会場では、写真集『Sakiko Nomura: Ango』を販売。

坂口安吾と野村佐紀子の織りなす世界を、ぜひご覧ください。